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オリジナルのボードゲームは知的財産として保護されるのか

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ゲームというとスマホゲームやネットゲームの方がすっかり一般的ですが、最近アナログなボードゲームが流行っているようです。家族や仲間と手軽に遊べるコミュニケーションツールとして最適ですね。

私の周囲にもボードゲームにハマって、好きが高じて自らオリジナルゲームを考え出した人がいます。素人が思いつきで創ったものが、そんな簡単にゲームとして成立するはずがないと思いきや、これが悔しいことに、ちゃんとゲームとしてうまくできていました。

さて、彼が考えたこのゲームは知的財産として保護されるでしょうか?
特許事務所の所員として考えてみます。

知的財産の種類別に考える

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代表的なのは①特許権②意匠権③商標権④著作権です。他にも実用新案権がありますが、今回は①~④を順番に見ていきます。

①「特許権」を取得できるか

特許は、発明を保護します。発明とは、自然法則(物が上から下に落ちる、水を沸騰させると蒸発するなど)を利用した技術的思想の創作のうち、高度のものを指します。少しわかりづらいですね。ボードゲームに限って言えば、ゲームのルールのような人為的な取り決めは、自然法則を利用していないので発明にはあたりません。つまり、ボードゲームのルール自体は、特許を受けることはできません。

では、特許を諦めるしかないかと言うと、実はそうでもありません。
例えばゲーム盤が独特なギミックを搭載しており、盤とコマが磁石でくっつく、といったような自然法則を利用したギミックであれば発明に該当する可能性があり、特許権を取得できるかもしれません(創作していることが前提ですが)。

②「意匠権」を取得できるか

意匠権は、意匠を保護します。意匠とは、物品の形状、模様もしくは色彩、もしくはこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるものです。やっぱり、少しわかりづらいですよね。一言で言えば、意匠権は物のデザインを保護するものです。

ボードゲームの場合、そのゲーム盤や付属のカード等、アイテムのデザインがオリジナルかつ特徴的であれば、意匠権を取得できる可能性があります。

③「商標権」を取得できるか

商標権は、商品やサービスに付されるロゴやマーク(商標)を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用維持を図るとともに、需要者(顧客)の利益を保護します。特許権、意匠権よりは多少わかりやすいでしょうか。つまり、このマークがある商品は自社(自分)のものであるという証明+他の人が無断で使用できないようにするということ。ゲーム名やそのロゴマークは、商標登録を受けることができる可能性があります。

④「著作権」を取得できるか

最後に著作権に触れておきます。パッケージや部品などのコンポーネントを含むボードゲームのデザインは、そのボードゲームの考案者の著作物になります。著作物には、著作権が発生します。
特許権、意匠権、商標権は、国(特許庁)に出願し、認められないといけませんが、著作権は、ボードゲームが完成(創作)されたときに自動的に発生します。そのため、ボードゲームをそのまま盗用すると、著作権侵害となり罰せられます。

まとめ

今回は、ボードゲームを例に特許権、意匠権、商標権、著作権について考え方をご紹介しました。
北浜国際特許事務所では、単なる知財の保護だけでなく、経営戦略まで見据えた権利化のご提案が可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。

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